コンテンツにスキップする

旅日記(2019年9月3日〜9月10日)

9月3日(火)

暴力と麻薬で悪評高きコロンビアへの一人旅。海外を旅慣れている私でさえ、今回の旅は、未知なる土地へのワクワク感より危機感・不安感が先立つ。14時25分、エアロメヒコで成田を出発。メキシコまでの飛行時間13時間。そこからコロンピアまではさらに4時間半。気が遠くなるほどの長旅だ。途中、飛行機で隣り合わせになり仲良くなったメキシコ人のジェシカ、空港での待ち時間に話し相手になってくれた海外勤務のメキシコ女性、税関申告書の書き方を親切に教えてくれたベネゼーラ人、そんな人々の温かさに触れて、気が付けば旅への不安が和らいでいた。

22時55分、定刻通りボゴタ到着。寒さのせいかやたらとトイレに行きたくなる。コロンビアのトイレはドアの下が空いているので使用している人の足が丸見えだ。使用済みのトイレットペーパーは便器ではなくゴミ箱に捨てるのが決まり。最新の翻訳機を手に南米3ヵ国を旅行するという香港女性3人と知り合い意気投合。夜遅かったにも関わらず到着ゲートには、大勢の出迎えがいた。そしてその中に私のドライバー兼ガイドのシーザーを見つけ安堵する。なんでも今までにドイツ人、アメリカ人、コロンビア人と3回も結婚を繰り返し、海外生活経験も長いとか…なるほど彼が英語堪能なのも肯ける。

9月4日(水)

時差ボケのせいか、朝、5時に目が覚めた。窓の下をみると、到着当時には、人一人いなかった道に車や人の数が徐々に増えていく。あー、私は、今、コロンビアに来ているのだ!9時、シーザーが迎えに来てくれ、2時間かけてまずはシパキラへ。ここは塩鉱山をカトリック教会に改造した「塩の教会」で有名な観光地。洞窟内は足元が滑りやすく気をつかうが、LEDライトに照らしだされた洞内は、幻想的で感動もの!その後、黄金装飾が豪華なサン・フランシスコ教会、人々の活気あふれるボリバール広場を観光。黄金博物館とポテロミュージアムは、見ごたえあり。ボゴタの街は、車の数も多いが、至る所に緑色のかわいいモーペットが置かれ、人々はこれを借りて街中を移動している。浮浪者のような人や目つきの悪そうな人も、時々見かけ、少し緊張した。観光後、遅めの夕食に人気スープ「アヒアコ」を注文。量が多すぎて残してしまったが、すごく美味しくて癖になりそう。

9月5日(木)

9月の初めだというのにボゴダは、今日も寒い。道行く人々はオーバーを羽織り、朝食時には、暖炉に火が焚かれていた。朝食後、一人でホテル付近を散策。街は決して綺麗とは言えないが、道路沿いの建物やそれぞれの壁に描かれた芸術的な絵など異国情緒いっぱいだ。

次の旅先、メテジンに向かうため、空港で国内線を待つが、出発時間になっても飛行機の飛ぶ気配なし。スペイン語で何かアナウンスしているが、人々の話声にかき消されさっぱり聞き取ない。隣にいた旅行客に助けを求める。どうやら飛行機が遅れ、ゲートが急遽変更になった模様。危ない!危ない!メテジンに住む娘と孫を訪問するというコロンビア人のホセとミミラは現在アメリカ在住で、メテジンに着いて困ったことがあったらと娘の電話番号まで教えてくれた。旅先で困った時に優しい人々に会うとジーンと胸が熱くなる。

1時間遅れの15時30分、無事にメテジン到着。空港で、かわいいコロンビア女性、ダヤナが迎えてくれる。ボゴタの寒さが嘘のようにメテジンは常春で快適温度!ダヤナ曰く、Frio (寒い) Falduro(高度)Feo (醜い)と3Fの都市ボゴダよりメテジンの方がずーと住みやすく治安もいいとか。コロンビアでは70%近くの人々が麻薬を吸っているという。私たちの乗った車は、麻薬ディーラーたちの住む地域を通ってスラム街の「コムナ13」に向かった。ここは最近開発された地区で、スラム街が観光スポットになっているなんてコロンビアならではである。沢山の個性的なグラフィーティーが壁に描かれ、土産物屋や食べ物屋が並ぶメテジン観光必見のスポットで、どこをとってもカメラの被写体になる。ひしめきあった質素な家々が所狭しと並ぶ小道を歩くと、行き交う誰もが明るく挨拶してくれる。至る所からラテン音楽が聞こえ、ストリートミュージシャンも楽しそうに音楽を奏でる。ぼろぼろの古い民家と新しい芸術空間が融合したこの地区に、私もすっかり魅せられてしまった。夜、ダヤナとホテル近くのベジタリアンレストランで夕食をする。ダヤナとの話は尽きない。ウェーターの態度も食事もすべて満足。コロンビアの夜は危ないと聞いて外食を避けようと思っていたが、ダヤナから場所を選べば安全だと言われた。実際、ホテル近くのレストラン街には人々も沢山いて、危機感は全く感じなかった。予想しなかった楽しい夜を演出してくれたダヤナに感謝。

9月6日(金)

ラ・ピエドラ・デル・ペニョールへの道は思ったより遠かった。2時間近く車で曲がりくねった道を揺られていたら、車酔いになる一歩手前。やばい!ペニョールはユニークな岩山。「宇宙からの隕石が地面に突き刺さった」という先住民の噂話を聞いて、「なるほど」と肯ける。ここまで来たからには勇気をもって740段にチャレンジしようと張り切っていたが、125段目で息を切らす。眼下には美しい人口湖の景色が広がる。この景色で十分!と私は125段でギブアップ!ダヤナは笑っていたがきっと呆れていたのだろう。早すぎた戻りにドライバーもびっくり!私って前代未聞の観光客かも?!後後までも語り継がれそう。残ったエネルギーは、次に行く憧れのグアタペの街のためにとっておこう。

わずか15分でグアタペの街に到着!この町は予想通りどこを見ても絵になる。メルヘンチックな街を散策した後、ダヤナお気に入りのカフェで一休み。観光を終え、メテジン空港へ。空港で3時間待ち。サンドイッチを買って食べていると一人旅をしているという若い女性に話しかけられた。わたしのたどたどしいスペイン語に対して、早口で次々の話しまくる彼女に閉口!飛行機が到着したと嘘を言ってその場を逃げ出す。

カルタヘナ到着、午後8時。空港を出るとムワーとした暑い空気に包まれる。ボゴタの寒さが嘘のよう。同じ国なのにこんなにも違うかとびっくり。 トロピカルムードの中、夜遅くまで音楽の音が鳴り響いていた。

9月7日(土)

今日も早起き。朝、6時30分、一番乗りにてレストランで朝食。ここカルタヘナは他のコロンビアの都市とはちょっと異なる感じ。朝食メニューもジャンバラヤが含まれていたり、ウェーターにアフリカ系の顔をした人も多く、愛想も悪い。まずはサン・フェリッペ要塞へ。観光客相手に商売合戦を繰り広げるカラフルな民族衣装を身にまとったアフリカ系女性の姿が目立つ。外はとにかく暑い。じりじりと真夏の太陽が皮膚を焼き付ける。そんな中で立ってガイドの説明を聞くのはちょっと辛い。それでも仕事熱心なガイドは、お構いなしに話続ける。英語の説明がまったく耳に入らず、私は写真をパチパチと撮りまくる。そして早々に冷房の効いた車にかけ戻るとそこは天国!ポパの丘からカルタヘナの街を一望した後、旧市街へ。旧市街にはスペインの植民地時代に作られた歴史的家屋やレストラン、土産物屋が沢山あって飽きない。ランチは人気のシーフードレストランで。注文した料理は、まるまる一匹の魚が皿にのっていて、米ととうもろこし粉で作ったパンケーキぽいものが付いてきた。帰りがけに大型スーパーによってキンキンに冷えたビール缶と土産のコーヒーを買った。

夜、突然腹痛を覚え、半端ない下痢症状!薬を持っていなかったのでインターネットで調べて、ツボ押し等応急処置を試みる。長時間の明日のフライトがすごく心配!

9月8日(日)
9月9日(月)

帰国日。体調悪し。下痢症状に加え、耳の調子も悪く、話そうとすると声がこもって人と話ができない。メキシコから日本行きの飛行機に乗るまで何とかもってほしいとそっと手を合わせる。メキシコ市で飛行機を乗り換える。メキシコはチェックが厳しく、預けた荷物をわざわざピックアップし、再チェックしてもらう必要がある。面倒この上なし。水が必要な時に、ペットボトルを持っていたら捨てられた!それでもありがたいことに体調は少しずつ回復している感じ。メキシコでの待ち時間6時間。成田便の出発ゲートを係員に聞くと、その便は台風のため、キャンセルになったかもと言われた。そんなー!!!取りあえず、空港の長椅子に横になって仮眠をとる。出発時間近くになって、再度、飛行機を確認すると、前日、運休になった飛行機は、今日は飛ぶ予定だとの返事。やったー!成田行きの飛行機の中では、ひたすら寝て、食事時になるとがばっと起きて食事をした。食事もこのころには少しずつ食べられるようになり、予定通り、無事に大型台風が通り過ぎた後の日本に帰国でき、ホット胸をなで下ろす。